キッチンカーで必要な許可は?

キッチンカー

本記事の内容

・食品衛生責任者証の取得
・営業許可証の種類と条件
・仕込み場所の必要性

本記事はキッチンカー営業を行う上で実際に取得した経験を元に書いています

食品衛生責任者

キッチンカーを運営する時に必要な資格の食品衛生責任者証

この資格はキッチンカーに限らず、飲食店や食品を扱う営業をする場合に必要で、営業許可をとった施設ごとに必ず1名以上の食品衛生責任者を配置しなければいけません。

なのでキッチンカーを個人で始めるときには必要ですね。

食品衛生責任者の役割としてはその配置された施設の食中毒や食品衛生法違反を起こさないように衛生上の管理運営を行うこと。
従業員の手洗いや服装の乱れを指導したり厨房の汚れ、食中毒が起こらないように管理していくこと。

講義があるのですがそこで詳しく説明されます。

取得方法が簡単なのですが1日で取れます。
わたしは東京都で受講し取得しました。

各都道府県の食品衛生協会が開催する「食品衛生責任者養成講習会」を受講します。
これから取る人は食品衛生責任者養成講習会食品衛生責任者 取得 で検索すると出てくるのでそのHPに受講申込があります。そちらを参考に日程表を確認し受講したい日(満員の場合あり)場所を選んで申し込みをします。

申込用紙を送って(第三候補くらいまで書いたと思います)折返しを待って受講日が決まります。

東京都でも会場は少ないので早めに申し込みをしたほうがいいと思います。

受講費用が8000~10000円かかります。
わたしが行ったときは食品衛生責任者プレートが任意ですが別途800円でした。

受講時間がおよそ6時間(休憩有り)です
そこで
・衛生法規
・公衆衛生学
・食品衛生学

を学び最後に小テスト、わたしのときは5問の選択問題がありました。

この受講中は結構しっかりしていて寝てる人は起こされ注意をされていました。

受講したらその日の最後に受講修了証として食品衛生責任者手帳をもらえます。

食品衛生責任者手帳(修了証)とプレート

この資格はいつでも取得できるのでキッチンカーを買う前や開業準備中、開業を決めて勤めている最中にでも取得すればいいと思います。

このあとはキッチンカーが来てからの許可です。

営業許可

キッチンカーの営業許可です。車1台につき一つの許可が必要
この営業許可は各都道府県保健所により許可条件が変わります

なので自分が営業したい地域の保健所に申請し許可をもらうんです

勉強する中でこの条件が変わることの疑問は持ちましたが現在の条件なので仕方ないですね。

東京都の場合特別区の八王子市町田市は除きます。多摩地域は別で申請します。神奈川県も市によって変わるので営業許可を取る場合は際限なく申請するのではなく

自分が営業したい地域を絞ることが必要だと思います。
理由として
・許可条件に違いがあるのでその都度改善改造備品購入がある
・許可申請費用

際限なくやると費用手間がかかるのでまず絞ることがいいですね。

営業する側も保健所としても食品衛生で勉強する食中毒に対して細心の注意を払う必要があるのでしっかり準備が必要だと思います。

許可の種類

営業許可は商材によって設備基準営業許可の種類が変わります。

食品営業自動車(調理営業)

車内で調理・加工しその場で販売
・生ものは禁止
・車内での調理加工は小分け、盛付け、加熱処理、簡単なものに限る
・軽自動車は単一商品目

その中に
 1.飲食店営業
 2.菓子製造業
 3.喫茶店営業


食品移動自動車(販売業)

別の厨房で調理した食品を販売
・移動コンビニ、移動スーパーなど
・車内で調理加工はできない

その中に
 1.食料品等販売業
 2.食肉販売業
 3.乳類販売業
 4.魚介類販売業

とあります。


まず調理をするかしない
するのであればどれにあたるのか、しないのであればどれにあたるのか調べる必要があります。

なので調理をする
焼きそばクレープ違う営業許可です。

しっかり調べて保健所に問い合わせて確認して申請に行ったほうがいいですね。

営業許可の条件

・運転席と調理場は完全に仕切られているか
・シンクの数最低2ヶ所
・給水タンク設備(容量基準あり)※1
・排水タンク設備(容量基準あり)※1
・石鹸と消毒
・収納ケースや棚設備
・換気扇設備
・サブバッテリー設備(東京都)

この条件が主にチェックされるそうです。その他の冷蔵設備等もあるので各保健所に確認したほうがいいと思います。

※1 40リットル80リットル200リットルとあるのでこれも同じく各保健所に確認が必要

必要書類

・営業許可申請書
・営業設備の大要 配置図
・仕込み場所の営業許可証の写し
・営業の大要
・食品衛生責任者の資格を有する証明するもの
・仕込み場所の水質検査証明書
・検便検査成績書
・申請手数料

営業許可の申請に関しては事前に各保健所に問い合わせをし確認相談、各HPでの検索が必要だと思います。

仕込み場所の必要性

上の必要書類の中に仕込み場所の営業許可の写しがあります。キッチンカーの中では簡単な調理加熱処理なので仕込みは別の場所で行うことになります。
給水タンクの水の補給も仕込み場所が必要です。

どこまでが仕込みなのか、これも各保健所によって差異があるようなので確認が必要です。

仕込みとは包丁で切ったり生の肉を混ぜ合わしたり魚を捌いたりと調理前にやることです。

生の肉などを当日キッチンカー車内で扱うと食中毒を発生させる菌が付着や繁殖する可能性があるので、営業許可証を取得した設備の整った施設で行う必要があります。

※1ただしこの整った施設がキッチンカーでも適用されたりするので確認が必要です。

営業許可証を取得した仕込み場所※1のこともありますが
衛生面や給水などから考えて必要です。

営業許可証を取得した施設が仕込み場所として認められるので自宅は許可されません

対策としては
・営業許可を取得した施設を賃貸で借りる
・知り合いの飲食店で空いた時間を借りる
・レンタルスペースを借りる

が考えられます。

まとめ

必要な許可資格は
・食品衛生責任者証
・営業許可

があり、営業許可はさらに細分化されていました。


これを見ると事前の確認問い合わせ重要になってきますね。食中毒を出さないようにいい営業をするためにどの地域でどんなことをするのかキッチンカーを稼働させる前に考える事はたくさんありますね。

そしてこの許可資格は現場の人に話を聞いたり、検索したりした中での情報なのでまだまだ細かい事は出てくると思います。さらにこの後にも出店場所を見つけ(キッチンカーのマッチング会社登録や自分での営業)出店しなくては意味がないので順調に行くまでにやること出来ることがあります。がんばりましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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